こんにちは、難病患者のライフサポーター、浅川透です。
昨日、薬の副作用に関する記事を紹介しました。
多発性硬化症の治療薬タイサブリに副作用、その他、特発性血小板減少性紫斑病やがんの治療薬の副作用が書かれていましたね。
Facebookでの反応を見る限り、「副作用が見つかって悲しんでいる」ような形で
表現している方が多いように見えたので、「薬の副作用」についてお話させていただきます。
あなたはご自分の使っている薬で「○○という副作用がある」という話が出てきたら、どんな気持ちになるでしょうか?
おそらく多くの方が不安を感じるでしょうね。
私も自分が患っている病気「多発性硬化症」が悪化した時に色んな副作用がある「ステロイド」という薬を利用します。
ステロイドは胃腸障害、白内障、脱毛(ハゲ)、多毛、むくみ、糖尿病・骨粗しょう症の危険性増大、など、多くの副作用があります。
そのため、以前はステロイドを使う事に不安を感じていました。
そんな風に薬の副作用を感じていたわけですが、ある医療講演に行った時に、
副作用はそれほど怖がらなくてもよいのでは?と考えが変わりました。
ちょうどステロイドの副作用の事を話があったのですが、その時の先生曰く、
「副作用が分かっていれば、多くの場合は他の薬を利用して対処できるし、副作用が強ければ途中で薬を減らす、
もしくは使わないようにすることもできるから過剰に心配しないでください」
とのことでした。
言われてみれば、ステロイドを一度使ったからと言って、確実に骨粗しょう症やハゲになるわけでもないです。
そして、全ての人に副作用が出るわけではないです。
それに、ステロイドを使ってすぐに出てくる副作用のむくみや胃腸障害もしばらくすればなくなります。
私がステロイドを利用するのは(使うときは多量に使いますが)症状が悪化する時、数年に一度あるかないか、くらいです。
骨粗しょう症や糖尿病も普段の生活や薬を使用する時に対策を取れば、そこそこ安心できるのではないか、と感じました。
先日の薬の副作用に関する記事を読んで不安を感じた方。
以下のような事を主治医に確認してみてはいかがでしょうか?
・その薬の副作用は誰にでも起こるのか?
・その薬の副作用に対策はとれないのか?
書かれていた副作用がめったに起こらないもので、対策もとれるとしたら、
不安が減るのではないでしょうか。
ぜひ一度、確認してくださいね。
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