こんにちは、浅川透です。
先日から患者申出療養に関係する記事を書いています。
患者申出療養とは、未承認薬等を迅速に保険外併用療養として使用したいという困難な病気と闘う患者の思いに応えるため、患者からの申出を起点とする新たな仕組みとして創設されたものです。
これまで、患者申出療養の話の前に「先進医療や未承認薬にありがちな誤解」、「先進医療・未承認薬の探し方」についてご紹介しました。
そもそも先進医療・未承認薬を知らないと患者申出療養はあまり意味がないので、これでようやく患者申出療養を紹介する下地ができました。
今回はどんな時にこの制度を使い、どこに相談すれば話が進むかという事についてご紹介します。
ちなみにこの記事は厚労省HPの「患者申出療養の概要について」のページの文章を分かりやすく書いたものです。
下の話を読んで、「先進医療に興味がある」と感じたら厚労省HPを確認して、検討してみてはいかがでしょうか。
◆どんな時に使う?:
例えば先進医療で実施しているが、自分の身近な保険医療機関で行われていない場合にはかかりつけ医と相談すれば、別の病院で行われている先進医療を受けられる可能性があります。
◆どこに相談すればいい?:
かかりつけの医師など身近な保険医療機関にご相談してください。
(患者さんの病状にあった治療法について、よく相談していただくことが必要です。)
*ちなみにこの制度ですがかかりつけのお医者さんも(そんなに頻繁に使う事もないでしょうから)十分知らない可能性があるので、相談する時は「患者申出療養のパンフレット」を見ながらお話しした方が良いかと思います。
◆相談するとどうなる?:
相談された医師は大学病院等と連携して以下の事を確認するそうです。
・保険外の治療方法が患者さんに適しているかの検討や情報収集
・既存の患者申出療養や先進医療で行われている、又は治験実施中の治療かどうか情報収集
・治療のための計画を立てるために十分な情報(科学的根拠)があるか情報収集
要は提案した治療法があなたにあっているかという根拠があるか、計画的に進められるか等の確認といったところでしょう。
◆お金は?:
先進医療・未承認薬の部分は保険外、診療等の部分は保険適応だそうです。
なお、この患者申出療養を利用するにはあなたが十分に自分の病気の治療方法を知る必要があります。
というのも先進医療も未承認薬もあなたが調べなければ見つからないですから。
医療講演会や学会誌などで先進医療を調べれば、もしかしたらあなたの状態を改善する可能性がある方法が見つかるかも知れません。
個人的には「国内に出回っている薬では自分にはあまり効果がない」という方や先生から先進医療を勧められた方が患者申出療養を検討したら良いのではないかと思っています。
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